3月8日(金)、公益財団法人日本釣振興会環境委員会の鈴木康友委員長は、岐阜県飛騨市の都竹淳也市長を表敬訪問した。
環境委員会では、淡水魚減少に関する研究助成を2022年度より推進しており、その一環として山河に恵まれ豊かな自然の恵みが溢れる飛騨市を訪問し、都竹市長から農業や漁業、河川の現状などをヒアリングし意見交換も行った。
飛騨市では宮川で釣れる鮎を「飛騨のあばれ鮎」と称し、ふるさと納税の返礼品にしている。宮川の背後には豊かな広葉樹の森があり、森が含んだ豊富なミネラルが鮎の好物である苔を繁茂させている。こうした環境で育った鮎は力強く泳ぎ、身も締まり格別の旨さが自慢という。
淡水魚にやさしい飛騨市の農業
また飛騨市では、農薬の使用量を50%削減した特別栽培米で、米・食味の国際大会の金賞を受賞している。ほか、有機農業を通して暮らしに自然の仕組みを取り入れる、オーガニック推進プロジェクトも進められている。
ネオニコチノイド系農薬などは、昆虫に悪影響を与えるため川虫や昆虫を餌とする淡水魚にも影響があるとも言われている。
飛騨市の自然の仕組みを取り入れた農業の試みは、淡水魚を増やし、豊かな自然と人との共生を実現する事が期待される。
暮らしに自然の仕組みを取り入れることの大切さが分かる飛騨市訪問となった。
【提供:日本釣振興会・編集:釣具新聞】