2月3日(土)、4日(日)、大阪南港・インテックス大阪で「フィッシングショーOSAKA2024」が開催された。主催は大阪釣具協同組合。
コロナ禍が明けて本格的に再開されたフィッシングショーOSAKAは熱い釣りファンや家族連れが大勢来場し、大盛況となった。来場者数は3日間合計で4万6206人となり前回より増加。釣具のビジネスも今年は上向いてくる事を感じさせるショーとなった。
開場前から長蛇の列!6号館Aゾーンに並んだ人が多い?
フィッシングショーOSAKA開催期間中の天候は、冬らしい寒さとなった。3日夜は大阪でも雨が降ったが、開催中はいずれも好天に恵まれた。
初日の2月2日は例年通り終日業者商談日。午前9時半よりオープニングセレモニーも行われ今年のショーが開幕した。
2日目からは一般公開日となった。今回も各号館とも早朝から入場待ちの長蛇の列が出来ていたが、6号館Aゾーンに並ぶ列が特に長くなっていた。各列が長くなりすぎるため、開場を10分早くする措置が取られた。
会場は6号館A・Bゾーンと3号館はメーカーブース、4号館は全館を使用してイベントホールとなっており、4館を使用して開催された。
人気メーカーブースは終日大混雑、ライブ配信、SNS活用のイベント等が増加
メーカーブースでは新製品の展示やトークショー、各種イベント等が活発に行われていた。ステージのライブ配信やSNSを活用したイベント等を行う出展社が増えていた。
ダイワ、シマノ、がまかつといった大手メーカーブースは終日大混雑となっていたが、1小間、2小間のブースでも、多くの来場者を集める出展社もあった。
来場者の滞在時間も長く、出展社と来場者の距離感が近いショーとなっていた。来場者が多くのブースをよく見て回り、長時間会場に滞在するのはフィッシングショーOSAKAの特長だと思われる。
今回から設置された「地方創生ブース」も好評だった。釣りを地域振興に活用している自治体や、これから釣りを活用して地方創生を行う予定のある自治体が出展し、各地域の魅力をアピールしていた。各ブースとも多くの来場者が訪れ賑わっていた。
どの出展社に聞いても「人はめちゃくちゃ多いと思います。やはり大阪は活気があります。商品もたくさん触ってもらえますし、話しかけてくる方も多いです」と話していた。用意していたノベルティグッズが予定より早く配布し終わってしまうなど、嬉しい悲鳴となっていた。
人気メーカーブースは、中に入りにくいほど人が集まり、また各通路も塞がるほど大混雑となる時間帯もあり、大盛況となった。
ファミリー向けイベントも充実。子供連れの来場者は増加傾向
3日目の最終日も早朝から長蛇の列ができた。
4号館のお祭り広場では、家族連れでも楽しめる子供向けのイベントや、初心者を対象としたフィッシングスクール、例年大人気の体験マス釣り、お楽しみ大抽選会、釣具の即売会など様々なイベントが用意された。
抽選券付き手提げ袋の売上も昨年を上回り、大抽選会場も抽選待ちの長い列が出来ていた。
釣具の即売会も出展していた店舗に聞くと「売上も昨年を上回っています」と話すなど、販売も好調だった。
来場者数を見ても、中学生以下の来場者数が約107%と昨年より増加した。会場を見渡しても、ベビーカーを押したり、小さな子供連れの来場者の姿が目立っていた。
また、今回のショーでは能登半島への義援金寄附の呼び掛け、釣り場を減らさないように釣りマナー啓発ポスターの掲示、さらに淡水魚減少の原因と思われるネオニコチノイド系農薬に関するパネル設置、救命胴衣の無料点検、フィッシングスクールでも毎回安全啓発を行うなど、釣り人に向けて釣り界が取り組んでいる様々なメッセージも伝えられていた。
大盛況だったフィッシングショーOSAKAの結果を受けて、今年の釣具のビジネスにも弾みがつきそうだ。また、今回の開催中に次回開催の問い合わせもあり、次回は更に規模拡大も見込まれる。