3月25日、NPO法人「京の川の恵みを活かす会」により、京都鴨川で天然アユの遡上を助ける仮設魚道設置作業が行われました。公益財団法人日本釣振興会では、毎年このプロジェクトを支援しています。
場所は京都市伏見区にある今井堰の左岸で、今回初めて魚道を設置する場所でした。
この日は、京の川の恵みを活かす会の竹門代表(京都大学防災研究所・准教授)とメンバーはじめ京都市・区職員、京淀川漁業協同組合、施工業者の北山クラフト等から計15名の参加がありました。
今井堰は鴨川を遡上するアユにとって最初の落差ですが、ここ数年、堰の下流側の底がえぐられて水深が深くなり、以前に比べて落差が大きくなったことから遡上に失敗する例が多く見られるようになったとの事です。
今回新しく魚道を設置することで、新たにデザインした魚道の効果を確かめるとともに、現状より遡上アユを増やすことを目的としています。
参加者は9時半に集合し、挨拶と魚道、作業手順の説明や竹門代表によるアユの遡上数についての説明の後、10時前から作業を開始し、13時には終了しました。この魚道は11月には撤去されます。
今後、「京の川の恵みを活かす会」では丸太町落差工、三条落差工、四条落差工にも設置予定との事です。
この魚道設置には、つり環境ビジョンコンセプトに基づくLOVE BLUE事業の資金が使用されました。
【提供:日本釣振興会・編集:釣具新聞】
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