1月20~22日の3日間、「釣りフェスティバル2023 in Yokohama」(主催:一般社団法人日本釣用品工業会)が、横浜市西区みなとみらいの「パシフィコ横浜」でリアルな展示会として3年ぶりに開催された。
オンラインのショーも継続し、今年はリアルとオンラインの同時開催となった。パシフィコ横浜を訪れた来場者数は3日間合計で2万4140人、オンライン開催訪問者数は11万4532、ページビュー数は91万2353となった。
早朝から多くの釣りファンが集った、3年ぶりのリアルな「釣りフェスティバル」
今回の釣りフェスティバルは、初のリアルとオンラインの同時開催となった。
特に注目だったのは、3年ぶりとなるパシフィコ横浜でのリアル開催だ。開催期間中は新型コロナウイルスの第8波がやや収まってきたタイミングでの開催となった。
昨年頃から各種の大規模なイベントも再開されるようになってきたとはいえ、コロナ禍での開催となる。
他のイベントに比べて密になりやすい「釣りフェス」に、果たしてどれだけの入場者が来るのか。準備段階から最終的な予測が付きにくい中での開催となっていた。
今回の出展社数は有名釣具メーカーなど150社、小間数は703小間となり、釣り人にとっても魅力のある展示内容となっていた。
今回はコロナ禍での開催となるため、入場は基本的に全てスマートフォンでの電子チケットのみとなった。スマートフォンを持っていない人に対しては、個別の対応が行われた。また各日の状況により当日券を発売する事となっていた。
開催期間は3日間とも晴れ。寒さは厳しかったが、早朝から多くの釣りファンが来場し、入場待ちに長蛇の列が出来ていた。
今回のショーは、コロナ禍での開催で、子供や家族連れを対象としたイベントは縮小させ、釣りファンが見やすく、楽しんでもらえるショーとして準備が進められてきた。
例年であれば、プールでのニジマス釣り体験や飲食ブースも多く設置されるが、こういった企画は中止、もしくは縮小され、代わりに通路を広くする事で、場内は密になりにくいレイアウトとなっていた。
コロナ禍以前と変わらぬ活気。釣りファンの期待に応える
初日は午前10時から午後6時までが開場時間となった。今年はプレビュータイム(メディアや関係者のみ入場できる時間)はなく、終日一般入場が可能。またオープニングセレモニーも今年は行わなかった。
早朝から並んでいた入場者の多くは、会場に入るとオリジナルグッズ販売コーナーに向かった。ここでオリジナルグッズを購入した後、目当てのメーカーブースに向かう来場者が多かった。
主催者や出展業者も、コロナ禍でどれだけの来場者が来るのか心配していたが、開場してみるとコロナ禍以前と変わらぬ熱気が感じられた。特に初日の金曜日は熱い釣りファンが大勢来場し、活気のあるショーとなっていた。
出展業者に聞くと「来場者はすごく多いと感じる」と話していた。実際には3年前の初日より数字的には少なかったのだが、コロナ禍を経て、これほど大勢の人が集まるイベントが久しく無かった事も、出展業者が数字以上に来場者を多く感じた要因だろう。
来場している人も、熱心な釣りファンが多く、新製品のリールやロッドほか、様々な商品を熱心に見て、説明を聞いていた。
ある出展社に聞くと「以前より真剣に釣りをされている来場者が多いという印象です。質問の内容も具体的で、こちらも説明のしがいがあります。出展社としては、改めてお客様の声を生で聞けるというのは大事で、有難いと感じました。お客様の声をもっと直接聞く必要があると思いました」と話していた。
各ブースやオンラインでは、今年の新製品、イチオシ製品が多数公開され、釣りファンも大いに盛り上がっていた。