11月5日(土)、東京都の江東区にある若洲海浜公園にて「キャスティング教室」が開催された。
主催は若洲シーサイドパークグループ、シーフロントミュージアム事務局。共催は、東京港埠頭株式会社。公益財団法人日本釣振興会東京都支部も協力し、同支部スタッフが実務の全般を担った。
このイベントはコロナ禍前は毎年夏に開催されていたが、3年ぶりとなる今回は、初めて秋に開催されることとなった。
日本釣振興会東京都支部からは常見支部長、鈴木副支部長、兼子役員、瀬戸役員、原田役員がスタッフとして参加。また、講師役として、キャスティングに関して腕が立つ3名が指導に当たった。
釣り未経験の子供も安心、気軽に釣り気分が味わえるイベント
当日の朝は冷え込みが厳しく、開始時刻の10時の時点では公園全体の人影がまばらで、参加者が集まるのか心配された。しかし、しばらく経って薄日が射してくるようになると、公園を訪れる人も次第に増えてきた。
当日受付のイベントのため、近くを通った親子連れや、隣で開催されていたヨット教室の参加者、野球の練習を終えたグループなどに声をかけてみると、続々と参加者が集まった。受付では申し込みの人が途切れることがほとんどど無い時間帯もあった。
このイベントは、釣り竿とリールを使ってオモリをキャストし、魚を模した発砲ボードを釣ってもらう、ゲーム感覚で楽しめるイベントだ。
キャストの目標地点に置かれた発砲ボードとオモリにはマジックテープが貼られており、オモリがボードの上を通過すると釣れる。
発砲のボード裏側にはマグロやヒラメ、石鯛にアユなど釣りの人気ターゲットや高級魚の図柄が貼られており、どの魚種が釣れたのかは釣り上げるまでお楽しみとなっている。
「今度は本物を釣ってみたい!」50名以上の参加者、釣りを知ってもらうキッカケに…
昼前になると参加者はさらに多くなった。中には釣り竿やリールを手にすることが初めての人もおり、戸惑いながらも楽しんでいる様子だった。
参加した子供達は釣れた魚を手に取って大喜び。「今度は本物を釣ってみたい」とはしゃいでいた。
裏方のスタッフは、参加者が入れ替わる度に竿のグリップやリールのハンドルなどを念入りに消毒しており、感染症対策も徹底されていた。
参加者には、日本釣振興会のレジャーシート、ボールペン、釣りのマナーなどが記載されたパンフレットが贈られた。
なごやかな雰囲気の中、無事にイベントを終了することが出来た。
最終的な参加者は54名。釣りに全く関心が無かったと思われる人々に釣りの楽しさを知ってもらう、絶好のイベントであった。