ずっと釣りを楽しむために!「マナーや釣り場に対する考え方と責任」【奧山文弥・理想的な釣り環境】

ニュース

エサ釣り区間よりルアー区間の方が魚が多いのはなぜ?

プット&テイクの釣り場は1週間程度で釣り人がほとんどいなくなります。釣れなくなるからです。そして文句を言います。「釣れねえじゃんか。放流してんのかよ」と。みんな殺されちゃうから魚が残らないということが分からないのでしょうね。

それを考慮してゾーニングする漁協も増えてきています。殺さない、持ち帰るなどルール化しているのです。

箱根早川
釣り人の性格と質は漁協の方針からも変わってくる。釣れるようになればみんな笑顔になる。運営方針を変えた箱根早川(写真は冬季キャッチ&リリース区間)

以前、山梨県のとある漁協の方が笑いながらこんなことを言ってました。

「こないだよ、エサ釣りの人から文句を言われたんだよ。ルアーフライ区間にはあんなにたくさん魚が泳いでいるのに、エサ釣り区間には全然いないじゃないか。もっと放流しろよってね。

そこで俺は言ってやったんだ。エサ釣りの奴らはみんな釣って持って帰っちゃうからいねえんだよ。ルアーフライの人は魚を逃すから、いっぱい残ってて何回でも釣りができるんだよってね。魚ってのは殺さなきゃ結構残るもんだな。自然産卵するマスもいるしよ」。

こういう川だといつまでも人気が衰えません。川を愛する釣り人も増えます。しかし、前述した様な釣り場は多いと感じています。

マナーをルール化していくことも必要?

マナーによって、つまり釣り人の自主性を期待して、魚を必要以上に殺す、ゴミを放置するなどの行為をなくすことは難しい事も多いです。

ルール化し、管理をしっかりしていかないと本当に良い釣り場は維持しにくいと思います。

ところで箱根の芦ノ湖や、富士五湖の河口湖も相変わらず人気の高い釣り場です。

私が行って体験した限りでは、環境が良くなった気がします。魚が釣れるので、来ている釣り人が平均して穏やかな気がします。ボート釣りと岸釣りのトラブルもあまり聞きません。ソフトルアーとエサ釣りを制限したことにより、魚は守られているのかもしれません。

地元の人に言わせればそれでも問題はあって、夜間の密漁やソフトルアーの使用。そして、放流直後には傲慢で貪欲な人が場所取りをして他人を近づけさせないということもあるようです。

芦ノ湖などは船から分散して放流するので、そういうことも起きていないようです。

野生化した放流マス
岸釣りのエサ釣りが制限された芦ノ湖で、ルアー・フライ釣り人はリリースする人が多い。放流マスも野生化して美しい魚体に

釣りに行って、魚が釣れないことは当たり前のようにありますが、他人のせいで釣れないどころか気分が害されるようだと嫌ですね。

通いたいところは良い釣り場であって欲しいですが、嫌な思いをした釣り場には行かなければいいという選択肢もあります。

そういう釣り場が増えないように、釣り業界人は現場での行動もお手本になるようにしたいものです。

2 / 2
前へ

関連記事

【第2回】やるぞ内水面漁業活性化事業、第二期へ。未来の漁協運営モデルを創出

マルキユーのヘラブナ用「もちグル」は、粘りと重さのあるエサ持ち重視のグルテンエサ【2025年2月上旬発売予定】

イチバンエイトが「ルアーフェスタ」開催中!超お得なクーポンも配信中!特価品も多数用意

豪華賞品多数!アングラーズグループ「フォトコンテスト秋」開催中。バス、スズキ、チヌ、アオリイカの4部門

【日本釣振興会埼玉県支部】新河岸川放水路・びん沼川環境浄化運動に参加。貴重な水辺空間をキレイに!

マルシン漁具からイカメタルリーダーシリーズが新登場!大型イカ狙いをサポートする2アイテムで、シングルとダブルの2タイプ、2セット入り

【シマノ】「サルベージプレート」しっかり飛んでトラブルレスのメタルバイブ

【エヌ・ティ・スイベル】「ライトスナップ」釣り初心者にも扱いやすい設計で、トラブルが少ない