【釣りは観光資源の主力】和歌山県串本町。起きて30分でカジキもアマゴも釣れる!釣り人の天国がここにあった

スペシャル ニュース

和歌山県東牟婁郡(ひがしむろぐん)串本町(くしもとちょう)は紀伊半島の南端、本州でも最南端に位置する町だ。

昭和の時代は磯釣りのメッカとして夜行列車で釣り人が大挙して押し寄せた場所だ。海は黒潮が打ち寄せ、今も釣れる魚種の多さは他に類を見ない。

一方、古座川などアユ釣りで有名な河川もあり、年間を通して幅広い釣りが楽しめる。

こういった地の利を活かし、串本町では「フィッシングタウン串本」として、以前から釣り人の誘致を積極的に行っている。

釣りを観光資源として活用した取り組みについて、(一社)南紀串本観光協会の宇井晋介事務局長に話を伺った。

訪れる観光客のうち1割は釣り人。「釣りだけでなく、観光や宿泊も体験してほしい」

橋杭岩(はしぐいいわ)
串本町には年間約150万人の観光客が訪れる。写真は串本町の名所の1つ、橋杭岩(はしぐいいわ)

串本町には年間約150万人の観光客が訪れており、観光は漁業等と並んで串本町の主要な産業となっている。

観光客の詳細を目的別に見ると、一番多いのは景色を見る、温泉に入る、食事をするといったまさに観光客で、これはどの観光地でも最も多いはずだ。

注目なのは、串本町ではアウトドア体験を目的とした観光で一番の人気は「釣り」だ。串本町を訪れる観光客の内、約1割の10~15万人は釣り人だ。

これは、南紀串本観光協会(以下、観光協会)が把握している数字で、実際は更に多いはずだ。公共交通機関の使用や宿泊が伴えばある程度正確な数字は把握できるが、串本の磯や漁港で釣りをして、他に何処にも寄らずに帰っていく釣り人の数は把握できないからだ。

アウトドア体験の2位はダイビングやシュノーケリングで年間2~3万人となっており、釣りはダントツで一番人気となっている。

観光協会事務局長の宇井晋介氏は次のように語る。

「観光協会としては、毎年多くの釣り人にせっかく串本まで来て頂いているのですから、釣りだけではなく、観光、宿泊など釣り以外にもプラスして何かをして欲しいと思っています。

1泊して頂けるなら、釣りの翌日はカヤックやマグロのエサやり体験等、様々な魅力的な体験が出来ますし、次回来て頂く時には家族で来て頂けるキッカケにもなると思います。釣り好きの父親が3回串本に来られる内の1回は家族で来られるようになれば我々も嬉しいですし、釣りも成熟した遊びといった雰囲気になるのではないでしょうか。

串本町にとって、釣りは観光資源の主力ですし、釣りが地域経済に与えるインパクトは非常に大きいと思います。宿泊や移動、食事も含めて、釣り人が地域に落としていく金額は相当にあると思うのですが、そういった数値が正確に把握できていない事はもったいない事だと思います。

多くの地方では、釣り人は多く来てもゴミばかり落としていくというイメージがあるかもしれませんが、経済効果が数値として見えるようになれば、行政の対応も変わってくる事が多いと思います」。

宇井晋介(ういしんすけ)事務局長
南紀串本観光協会の宇井晋介(ういしんすけ)事務局長。昭和31年生まれ。北里大学水産学部卒業。串本海中公園センター支配人兼水族館長を経て現職。アングラーとしても有名だ
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