公益財団法人日本釣振興会大阪府支部では、大阪府の釣具店や釣り関係企業等に、釣り人を対象としたマナー啓発ポスターを送付した。
大阪港内では、大阪市の条例に基づき釣りが出来る場所は限られている。上のポスターの赤く塗られている場所が「立ち入り禁止にしない区域」として、釣りをする事が出来る場所だ。
立ち入り禁止区域で釣りをしていた場合、違反者には5万円以下の過料(罰金)など、罰則も設けられている。
大阪港内では釣り人のマナーの悪さから、釣りをしても良い場所で、度々問題が行っている。迷惑駐車やゴミ問題のため、地元企業から釣り場を閉鎖するよう要望された事もある。
釣り界でも、日本釣振興会大阪府支部、大阪府釣り団体協議会、大阪府釣りインストラクター連絡機構、大阪釣具協同組合、大阪釣船業協同組合、地元の釣具店など多くの釣り関係者が定期的に釣り場周辺の清掃を行うなど、釣り場の閉鎖防止に継続的に取り組んでいる。
今回、日本釣振興会大阪府支部では、「今ある釣り場がこれ以上減ることのないよう、貴店(釣具店)の目立つところにポスターを掲示し、釣り人へのマナー啓発に協力して欲しい」としてポスターを発送している。
マナー啓発では、ゴミを捨てないなども重要だが、大きな事故が起こらないよう、安全面への注意喚起も強く行われている。大阪の釣具店でこのポスターを目にする事も多いはずだ。ポスターでは釣り人をへのお願いとして、以下の6点が挙げられている。
①ライフジャケットを着用すること
②設置している救命設備を確認すること
③1人で釣行しないこと
④ゴミ、釣り針、釣り糸等は各自で持ち帰ること
⑤駐車場・駐車スペース以外に駐車しないこと
⑥転落など緊急の場合は118番(海上保安庁へ通報する)
日本釣振興会では、これまでに釣り人へのマナー啓発看板を府内に合わせて167枚設置。また防犯カメラを取り付けた漁港もある。さらに釣り場にゴミ箱を設置し、定期的な回収を行うなど、釣り人のマナー啓発と釣り場の閉鎖防止に取り組んでいる。
釣りが出来る場所が実際に今後も守られるかどうかは、最終的にはその場所を利用する釣り人に掛かっているとも言える。大阪港内で釣りをする人は、ぜひ上の6つを守って、今後も釣りを楽しんで欲しい。