釣り糸が見えると不利になる?(後編)。メジナは糸が見えているか実験!「糸が太いと釣れない」は本当なの?

スペシャル ニュース

釣りエサのスペシャリスト・長岡寛さんの連載「お魚さんッ、私のエサに食いついて!」です。釣りエサに関する事以外にも魚の生態や環境など様々な内容を紹介します。

今回は、前回に引き続き、魚は釣り糸が見えているのか?について解説して頂きました。

メジナに釣糸は見えているか? 水槽を使って実験してみた!

前回はクロダイが暗闇の中でも釣り糸の存在を認識して、衝突を回避しながら水槽の両端に置いた餌を食べていたというお話を致しました。

関連記事 → 釣り糸が見えると不利になる?(前編)。クロダイは釣り糸が見えているか実証実験!結果は…。

今度は同様の設定でメジナを用いて、水槽内に張り巡らせた釣り糸が見えるのか、あるいは認識しているのかということを確かめる実験を行いました。

設定の詳細につきましては前回の記事をご参照願います。

以下の図はそれをイメージしたもので、設置直後で水槽の両端の容器に餌が残っている様子を示していますが、設置直後はメジナが怯えて高速で水槽内を泳ぎ回ったため記録紙にその時の様子が印字されています。

続いて部屋の照明を完全に落とし、メジナがどのような行動をとったのか、前日の夜に水槽の両端に餌を設置し翌朝確認しました。

まず、メジナが釣り糸に接触したのか接触していなかったのかについてですが、記録紙にはメジナが接触した痕跡は何もありません。

メジナもクロダイと同様に暗闇の中で釣り糸の存在を認識しているのかと思い、水槽の両端に目をやると、餌は食べられておらず、設置した時と同じ状態でそのまま残っていたのです。

私はメジナもクロダイと同様、夜行性のお魚であると認識していたためこの結果には驚きました。

話が横道にそれてしまいますが、このことをメジナ釣りに長けている知人に話したところ、確かに夜釣りで狙うけど少しでも太陽光や月明かりなどがあることが必要で、完全な新月の夜中はほとんど食ってこないということでした。

話を戻して、メジナが暗闇の中で動かなかったという実験結果は予想外でしたが、照明のある部屋の中では釣り糸に衝突することなく泳ぎ回っていたことから、釣り糸が見えていても怖がることなくその隙間を移動して餌を食べていたことが分かりました。

1 / 2
次へ

関連記事

ヘッド重心とガード仕様をリファインした、タングステン製ガード付きジグヘッド「モノガードヴェスパ G2」

【ダイワ】「2020 NEW STYLE COLLECTION」1月8日大阪ハービスホールで開催、抽選で300名無料招待

【はりよし】若手社長が奮闘する老舗釣針メーカー。ロゴ、ウエブサイトを一新

水に落としても大丈夫!「浮く」釣り用ハサミ「フローティングシザース」。PEラインにも対応

【スミス】「セーフティシザース」付属のキャップに刃先を収納できて安心

アユの本能を刺激!流芯を斬るルアー「流斬(Ruzan)」。超微波動アクションと高いレンジキープ力で荒瀬も攻略【パズデザイン】

【デュエル】「アオリーQロングキャスト」遠くまで飛ばせて攻略エリアが広がるエギ

【ハヤブサ】「ジャックアイ ヒラリン」幅広いターゲットを狙える超万能ライトジグ