全九州釣ライター協会の会長・小野山康彦氏の新連載です。公益財団法人日本釣振興会九州地区支部の活動ほか、九州の様々な情報を紹介します。
2022年4月3日、全九州釣ライター協会(事務局・北九州市)の「第47回定期総会」が開催され、役員改選で第4代会長に就任いたしました小野山康彦です。地元の西日本スポーツ新聞の釣り欄にレギュラー執筆しております。
今回から釣具新聞で九州を中心としたさまざまな情報を発信する事になりました。どうぞよろしくお願い致します。
1975年設立。九州・山口在住の著名釣りライター20名が集結。国内唯一最大の「釣り文化報道団体」
全九州釣ライター協会は1975年3月、一部の日刊紙、スポーツ新聞の釣り欄担当者や釣り誌にレギュラー執筆する九州・山口在住の著名な釣りライター20名によって、国内では唯一、最大の「釣り文化報道団体」として設立しました。
当時のスポーツニッポン釣り欄担当記者の高橋斌初代会長(山口県)と西日本を代表する釣りジャーナリストの小路隆(弾涛竿)事務局長(北九州市)の呼びかけに集結した創設メンバーは次の方々です(順不同、敬称略)。
▽若松敬竿・北九州市(釣ファン誌主幹)▽西村潜・福岡市(共同通信ほか執筆)▽淀谷一竿・北九州市(毎日新聞ほか執筆)▽中村治・宮崎県(朝日新聞ほか執筆)▽藪田俊朗・北九州市(朝日新聞ほか執筆)▽山口久男・熊本県(熊本日日新聞ほか執筆)▽川辺昭雄・福岡市(釣春秋誌社長)▽中山正則・北九州市(北九州石鯛クラブ会長)▽川本陽一・鹿児島県(歯科医師・全日本医歯薬釣同好会理事)▽野元重孝・福岡市▽向井吉夫・福岡県▽播磨慎・宮崎市▽古賀昭臣・福岡県▽金澤幸雄・北九州市▽中熊博史・熊本市▽長山松比古・大分県▽田中栄一・北九州市▽森方敏進・福岡市。
設立総会で高橋会長は、「新聞、雑誌以外にもテレビの釣り番組のキャスターあるいはゲストでの出演者、各種メーカーの依頼を受けてさまざまな形で活動する方々など、オールスターキャストです。よくぞこれほどのメンバーが集まってくれたと感激しています」と述べました。
以来47年、日本釣振興会のご支援とご協力を頂きながら、日本釣振興会と連携して新たな釣り人を増やすための健全な釣りの普及活動、安全対策とマナー啓発活動、各種大会やイベント等の共催や後援、各地の自治体や観光協会等が行う地域振興のための釣りイベントへの協力とPR、北九州海釣り公園設置推進協議会などに協力しています。
また、海上保安庁や水産庁等と連携した広報活動なども行って、微力ながら釣り界の発展に貢献しております。
現在28名で活動中。釣りマナーやルールなど啓発活動も実施
月日を経て、創立メンバーは勇退され(亡くなられた方も多く)、会員数の増減を経て現在の会員は28名となっています。
執筆媒体は一部日刊紙やスポーツ新聞、専門紙、釣り誌、ラジオの釣り番組、SNSと多岐にわたり、ひとりひとりがフィッシングライターとしての誇りを持って情報を発信しています。
また、全員が日釣振に加入しており、放流や清掃活動等に協力するほか、ビギナー向けの講習会では基本的な釣りマナー(お互いが気持ちよく過ごすための礼儀)やルール(禁止エリアには入らない等、守るべき規則)、安全対策をわかりやすく解説しています。
2020年1月以降、新型コロナウイルスの感染拡大により人々は外出が制限され、経済活動が大きく落ち込みました。そんな中で注目を集めたのが、感染拡大防止効果の高い3密を避ける「釣り」です。
釣りを知らない人たちが自然の中で釣りの楽しさや面白さを体験する「コト消費」はリピーターになる可能性が高く、釣りを広めるチャンスでもあります。
しかし、想定外の急激なブームの高まりと同時に釣り人によるゴミの放置という環境問題が発生。
「ゴミは持ち帰ろう」と業界全体が呼びかけていますが、一部の心ない人によって地域の方々が生活する場所にゴミが放置され、住民や漁業者等とトラブルになっています。
国民的なレジャーである釣りは、平和で健全な環境があってこそ持続できるものです。
これから、日釣振九州地区支部の活動や当協会が関わってきた釣り振興のための各地の大会やイベント等、九州のさまざまな情報を紹介してまいります。