関西で釣り具の量販店を展開するフィッシングマックスでは、海に還る容器「ベイトバガスパック」をエサ販売のパックとして導入している。
「ベイトバガスパック」は竹と、サトウキビの搾りかす「バガス」を使った、土壌、海洋、どちらでも完全分解する釣りエサ容器。
フィッシングマックスでは、エサ容器として全店合計で年間約25万個 のプラスチック製パックが使われていた。2022年6月からはこれらの容器をベイトバガスパックに変更。釣りエサ容器の「海洋プラスチック問題」に貢献している。
環境に優しい「ベイトバガスパック」なら万が一海に落としても安心!
「ベイトバガスパック」は海にもユーザーにもやさしい、100%植物由来の釣りエサ容器。
「バガス」とは、砂糖の生産に必要な糖汁をサトウキビから搾った後に出る茎や葉などの搾りカスだ。
サトウキビは年間約12億トン生産されており、約1億トンのバガスが発生している。バガスはボイラーの燃料として使用されているが余剰分は廃棄されており、近年では使い捨て食品容器の原料として有効活用されている。
また、北九州市立大学による生分解性実験では、バガスは土壌で約70日、海洋でも約150日で完全分解することが実証されている。
そのバガスを用いて、株式会社折兼とフィッシングマックスの共同開発により生み出されたのが「ベイトバガスパック」だ。
一般的なプラスチック製のパックと違い、万が一海に落としてしまっても分解される容器となっている。
フィッシングマックスでの試験結果(※水流のある畜容器にて海洋流出した仮定での検証)によると、今回開発されたベイトバガスパックは海中において、約90日で完全分解されることが分かっている。
さらに、大量に消費するアイテムだからこそ、製造段階からCO2排出量を81%ダウン。
プラスチックごみとCO2排出量の削減につながる、環境に優しい容器となっている。
環境に優しいだけじゃない!釣り人にとっても快適なエサ容器
環境に優しいだけでなく、エサ容器としても使い勝手が良いのがベイトバガスパックの特長だ。
まず、本体と蓋が一体型でそれぞれツメがついており、嚙み合わせてしっかりと封ができるため、輪ゴムで蓋を留める手間を防ぐことが出来る。
また、コンパクトでありながらも容器に十分な厚みがあり、頑丈な作りをしているので液漏れしづらい。
さらに、従来のプラスチック製容器と比べると、直射日光を遮る事ができるため釣り中も虫エサを元気な状態で保つことが出来る。
環境にもやさしく、釣り人にとっても使いやすい「ベイトバガスパック」。ぜひ、近隣のフィッシングマックスで虫エサを購入してみてはどうだろうか。
詳細は、フィッシングマックス公式ホームページまで。
釣具業界各企業等が行っている環境への取り組みを紹介 → 「釣具業界 環境への取り組み特集」