国土交通省の「釣り文化振興モデル港」の苫小牧港指定証交付式が2020年10月6日(火)、苫小牧市役所で行われ、国土交通省の道開発局の魚住聡港湾空港部長から苫小牧港管理組合管理者の岩倉博文苫小牧市長に指定証が渡された。
国土交通省は、観光など地域創成の資源として施設の利活用を目指す港湾を「釣り文化振興モデル港」に指定する中、2020年8月3日付で苫小牧港も新たなモデル港に加わった。全国のモデル港は計16港になった。
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苫小牧港管理組合に東港区の内防波堤(A)の開放を要望していた(公財)日本釣振興会北海道地区支部は2019年7月から苫小牧港管理組合と勉強会を重ね、釣り調査も実施し、2020年2月に苫小牧港管理組合と(公財)日本釣振興会北海道地区支部は、国土交通省港湾局に「釣り文化振興モデル港」指定を申請し2020年8月3日付で指定されていた。
良型のアブラコ、クロガシラ、チカ、サバ等が釣れる事が確認。家族で楽しめる釣り場としても期待
内防波堤(A)は全長1000mで釣り場開放を目指すのは約500m。これまでの調査では良型のアブラコ(アイナメ)やクロガシラのほかチカ、サバなどのサビキ釣りの対象魚が長期間にわたって釣れることも確認している。
また2020年9月27日には(公財)日本釣振興会北海道地区支部主催による試験開放を行い、81人を集めて安全対策、運営方法を点検した。
今後のスケジュールを含めた具体的な内容は苫小牧市内の釣り団体、行政機関などで構成する「苫小牧港海釣り施設協議会」で協議を続け、合意形成していくことになる。
(公財)日本釣振興会北海道地区支部も今後、安全をチェックし、運営体制を整備し来年度中には一般開放したい考え。(公財)日本釣振興会北海道地区支部の北野宏明支部長は「安全面に最大限に留意し、釣りファンの期待に応える活用を目指したい」と話した。
上の地図は「苫小牧港」の「東港区内防波堤(A)」の場所
【報告:(公財)日本釣振興会北海道地区支部・編集:釣具新聞】
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