
8月21日、大阪湾稚魚放流が行われた。実施団体は(公財)日本釣振興会大阪府支部、NPO法人大阪府釣り団体協議会。
「ゆたかな海をふたたび」を合言葉に1983年から全国に先駆けて行われてきた大阪湾へのチヌ(クロダイ)の放流は、その後も毎年継続して実施され、大阪湾はチヌの魚影も濃く、全国から釣り師が訪れる場所となっている。

この大阪湾への稚魚放流は今年で43回目を迎えた。チヌの稚魚は事前に8000尾が放流されており、当日はメバル7000尾(8㎝前後)とキジハタ6000尾(14㎝前後)が放流された。

毎年、舞洲で式典が行われた後放流を行っていたが、今年は万博の影響で会場を堺新港に変更して行われた。
午前9時半ごろより式典が行われた。放流船は岸和田渡船とたまや渡船の2隻。会場には大阪釣具協同組合、大阪府釣りインストラクター連絡機構、ヒューマンアカデミー大阪校フィッシングカレッジらも参加した。

大阪府釣り団体協議会の倉田会長(日釣振大阪府支部役員)より挨拶が行われた後、稚魚の積み替え作業が行われた。

活魚車に積まれたメバルの稚魚から、それぞれの船に運びこまれた。船のタンクの水温が高いため、活魚車の水を先にタンクに入れるなど、陸上も海上も暑いため水温の管理等にも神経を使った。その後稚魚をバケツリレーで運搬した。次にキジハタの運搬を同様の手順で行い、積み込みが完了した。
稚魚が弱らないように、積み込みを終えた岸和田渡船はすぐに放流場所に移動した。
たまや渡船は日釣振等のスタッフも乗せ、撮影用に岸から離れたすぐの場所で2度放流を行い、今年の大阪湾稚魚放流は終了した。
主催者ではこの放流事業をシンボルとし、海と自然の復活を願いながら、釣り場の環境保全、釣りの普及、釣りのマナー向上等に努めていくとしている。
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