ヤマリアでは2006年より、アオリコミュニティ~アオリイカ産卵設置支援プロジェクト~の活動を行っており、今年で20年目を迎えている。

この活動が始まった背景は、2000年代の前半から「エギング」が急激にブームとなり釣り人が急増していた。特に秋のハイシーズには、各地の漁港や磯にはエギでアオリイカを狙う釣り人が大勢押し寄せていた。その後、春イカの釣り方等も開発され、エギングは秋だけでなく通年楽しめる釣りになっていく。
そのような中、アオリイカ釣りを末永く楽しんで欲しいと、いち早くアオリイカの資源保護や増殖のための活動を始めたのがヤマリアだ。

アオリイカを増やすだけでなく、当初から漁業者と協力していく事で、釣りへの理解を増してもらいたいという思いも込められている。
アオリイカの産卵床設置の支援・寄附、自社でも産卵床を設置
アオリコミュニティの具体的な活動内容としては、アオリイカ産卵床の設置を行う団体への支援活動と寄附、またヤマリア独自でも産卵床の設置を行っている。

アオリイカの産卵床は、地域によって様々な種類はあるが、基本的には葉のついた樹木を一定の大きさに束ねる。束ねた樹木を船で産卵床の設置場所まで運び、ダイバーに協力してもらい、オモリを付ける等を行い、海底に設置するという流れだ。

設置された産卵床に、アオリイカが産卵している様子が、これまでに何度も確認されている。アオリイカの資源保護や増加に貢献してきた取り組みだ。

産卵床設置支援プロジェクトの動画も公開されている。ぜひ、チェックを。
アオリコミュニティの活動目的
ヤマリアでは以下の4つを目的として、アオリコミュニティを行っている。
1・アオリイカの資源を増やす
2・活動ノウハウを各地に広め、アオリイカ釣りを継続できる環境づくりを行う
3・漁業者と協力することで、釣りに対する理解度をふやしていただく
4・活動を釣り人に広く伝え、資源を大切にする心とマナーの向上を図る
広がるコミュニティ。2025年は28回実施計画
アオリコミュニティの輪は大きく広がっており、新たな協力団体も増え続けている。各地でアオリイカの産卵床の支援等が行われている。2025年度は鹿児島から神奈川県まで28回のアオリコミュニティ実施計画が立てられている。
釣具新聞WEBでは、今後、アオリコミュニティの模様も継続的に紹介していく。
(※記事内の写真は、ヤマリア公式HPより使用させて頂いております)