9月29日、大阪を代表する河川である淀川の右岸・姫島地区から十三地区一帯を舞台に「ファミリーハゼ釣り大会2024」が開催された。参加者総数は422名。ここ数年の中でも最も多い参加者数となり、大いに盛り上がった。
主催は、毎年インテックス大阪で「フィッシングショーOSAKA」を開催している大阪釣具協同組合。後援は(公財)日本釣振興会大阪府支部、協賛は有名釣り具メーカー多数。
淀川河口でのハゼ釣りは秋口の浪花の風物詩として有名だ。このファミリーハゼ釣り大会も1985年に第1回が開催されて以降、毎年秋の恒例行事となっている。秋の1日、家族揃ってハゼ釣りを楽しんでもらい、家族団らんと、釣りの楽しさを知って欲しいという思いで開催されている。
今年も大会本部は淀川河川公園塚本河川敷グラウンドに設置された。受付時間は午前6時30分からだが、それ以前から多くの参加者が本部テント周辺に集まっていた。
受付けを済ますと、それぞれ狙いのポイントに参加者は移動した。
参加費は1名200円。この費用は後に放流協力金として使用される。参加資格は誰でもOK。ただし、低学年の参加者は必ず保護者の付き添いが必要だ。家族三世代での参加や、中学生のグループ、シニアのペアの参加など、幅広い年齢層の参加者となった。
曇り空で暑さも和らぐ。小さな子供連れでも楽しめるハゼ釣り
当日の天候は曇り。猛暑も和らぎ、過ごしやすい1日となった。小さな子供連れでも熱中症の心配も少なく、安心して釣りが出来た。参加者は都会を流れる大河川の川岸で、手軽に遊べるハゼ釣りを楽しんだ。
ハゼの釣果は、場所によってムラもあったが、一家族で20尾以上釣っている参加者も多かった。ハゼのアタリは明確で、よく引き、タイミングや場所が合っていれば簡単に釣れる。しかも、食べても美味しい。そのため、昔から初心者にも最適な釣りとして知られている。
近年ではハゼクランクなど、新しい釣り方も加わり、注目を集めている魚種だ。
日が昇っても涼しい事や、良く釣れている事から、子供達も飽きずにハゼ釣りを楽しんでいた。
参加者に聞くと「このハゼ釣り大会を毎年楽しみにしています。いつまで一緒に来てくれるか分かりませんが、子供達と一緒に釣りが出来るのでいいですね」と話していた。
ハゼの釣果も上々、検寸場は大忙し!
検寸は午前11時から開始された。審査方法はハゼ2尾の長寸。今年から対象はマハゼに限られた。釣果も良かった事から、検寸時間が近づいても、釣りを続ける参加者が多かった。検寸時間が始まると、多くのハゼが持ち込まれ、スタッフは大忙しだった。15㎝前後のハゼが多数持ち込まれ、僅差の争いとなっていた。
検寸は正午で終了し、集計が行われた後、表彰式が行われた。
最初に主催者を代表して、大阪釣具協同組合の橋本俊哉理事長より下記要旨の挨拶が述べられた。
「本日は早朝よりご参加頂き有難うございます。大阪ではハゼ釣りは身近な釣りである事から、当組合では1985年からハゼ釣り大会を開催しております。釣りを楽しまれる際に注意して頂きたいのが、マナーやルールを守る事です。残念ながら、全国的に釣り場の閉鎖が続いています。ルールとマナーのチラシを配らせて頂きましたので、皆様にお手本となって頂き、これからも釣りを楽しんで欲しいと思います」。
続いて表彰が行われ、上位入賞者には表彰状が手渡された。また豪華賞品も贈られた。1位から10位までは合計長寸の差で順位が付けられた。同寸の場合は年齢の若い方が優先された。それ以降は、抽選で多くの人に賞品が当たり、最後まで盛況の内に終了となった。
大会結果は以下の通り(敬称略、カッコ内は2尾の合計)。
優勝:上田康太郎(34.2㎝)
準優勝:藤野悠雅(33.6㎝)
3位:小西葵(33.5㎝)
4位:岩崎琉希(33.3㎝)
5位:吉崎清宏(33.2㎝)