公益財団法人日本釣振興会広島県支部では、10月19日、広島市三篠公民館にて座学での釣り教室を開催した。
本来であれば釣りイベント「太田川放水路でハゼ釣りに挑戦!」を開催予定であったが、当日が雨天であったため急遽座学を実施することとなった。
釣りのマナーや安全について学ぼう!
当日、公民館には竿、リール、救命胴衣、浮環、延べ竿、団子エサ、針、サルカン、オモリ各種、糸、ロープ、指導用の大型針等、たくさんの釣り具等が持ち込まれた。参加者に釣り具を実際に見て、触ってもらうために準備が整えられていた。
9時前になると、9組のファミリーがテーブルに着席。最初に公民館の久國氏より挨拶があり、次に講師役の釣りインストラクターの紹介が行われた。
最初の講義は、全国で漁港等の釣り場が次々と閉鎖されていること、そして釣りマナーについて説明が行われた。
次に、釣り場の安全についても講義。救命胴衣が大切な命を守るアイテムであること、そして、実際に2名の児童に救命胴衣を着せ、股紐を装着しないと落下時に救命胴衣が脱げる事を説明した。
ほか、浮環についての説明や、釣りの際は前後左右を確認してから竿を振ること等も説明された。
実際に釣り具を触ってみよう!糸の結び方も練習
その後、休憩を挟んで実際の釣り具を触ってもらう講義を実施。竿にリールを装着し、釣り糸をガイドに通し竿を伸ばす際は、ガイドを上にして穂先から伸ばす。リールを持つ際は、必ずリールと竿を一緒に持つこと等を説明した。
次に、針結びの外掛け結びを大きな針とロープを使って指導し、各自トライしてもらった。ほか、ユニノットや電車結び等も解説。釣りインストラクターは各机を回って1人1人に指導していった。
釣り具の六物について学ぶ。竿の振り方を練習できるゲームも
休憩を挟み、「釣りの六物」(竿、糸、針、オモリ、ウキ、エサ)、そしてリールについて解説。
竹竿の文化や、糸の種類、針の各部の名称、各種オモリ、ウキはドングリウキから棒ウキ、プラスチック製の大きなウキ、また繊細に作られたヘラウキを、手に取って見てもらいながら学んでもらった。
エサの説明では、青虫(マムシ・イソメ)の名前の由来を解説。初めは汽水域にて採取販売していたが、需要が高まり韓国から輸入していた頃の色から青虫と呼ばれていた。現在は中国から輸入されていてやや赤色ぽいが、従来の呼び名がそのまま使われていること。また、魚の呼び名で、サカナとウオの違いなども説明し、講義が堅苦しくならないよう話に盛り込んでいった。
また、延べ竿の振り方を覚えてもらう為に、延べ竿に糸とウキを付けて紙コップやバケツ等の中に入れるゲームも体験してもらった。
残念ながら外での実釣はできなかったが、非常に充実した内容の座学となっており、参加者にも釣りの魅力が伝えられるイベントとなっていた。
【提供:日本釣振興会広島県支部・編集:釣具新聞】
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