「ゆたかな海をふたたび」。大阪湾稚魚放流で約2万尾の稚魚を放流。40年以上続く放流活動【日本釣振興会・大阪府釣り団体協議会】

ニュース
「大阪湾稚魚放流」の集合写真
     

8月22日、第42回目となる「大阪湾稚魚放流」が実施された。主催は(公財)日本釣振興会大阪府支部、NPO法人大阪府釣り団体協議会。

大阪湾稚魚放流は1983年から全国に先駆けて実施されている放流活動だ。チヌの放流を続けてきた成果もあってか、大阪湾では良型のチヌの魚影が濃く、全国からチヌ釣り師が訪れるようになっている。稚魚放流をシンボルとして、海の自然の復活を願いながら、釣り場の環境保全、釣りの普及、釣り知識やマナー向上などに取り組み続けている。

今年は事前にチヌ8000尾を放流し、22日にはメバル7000尾、キジハタ4000尾を放流する事となった。

「大阪湾稚魚放流」で放流された魚
当日はメバルとキジハタの稚魚が放流された

活動には30名が参加。渡船4隻も放流活動に協力

当日は猛暑の中、日本釣振興会大阪府支部役員、大阪府釣り団体協議会、JOFI大阪、ヒューマンアカデミー大阪校、大阪釣具協同組合の組合員など合計30名が北港の常吉大橋下に集合した。また放流や撮影に使用するため、渡船4隻も常吉大橋下に集まった。

10時頃よりセレモニーが開始された。最初に主催者を代表して日本釣振興会大阪府支部の橋本支部長より、「本日は暑い中お集まりいただき有難うございました。この放流は『チヌの海ふたたび』として、長年に渡りチヌを放流してきましたが、近年ではキジハタやメバルなど様々な魚を放流しております。今後も我々は釣り界を良くする活動を行って参ります。関係各位の皆様にも心より感謝申し上げます」という要旨の挨拶が述べられた。

日本釣振興会大阪府支部の橋本支部長
「今後も釣り界を良くする活動を行う」と話す橋本支部長

続いて、大阪府釣り団体協議会の倉田会長より「僕らの先人が続けてこられた放流事業ですが、皆様の協力もあって、我々も継続出来る事を嬉しく思います。大阪湾の海は高度経済成長期に汚れ、魚も釣れにくくなりました。今はキレイになり様々な魚が生息しています。これからも絶やす事なく続けていきたいと思っていますので、ご協力をお願い致します」という挨拶が述べられた。

大阪府釣り団体協議会の倉田会長
大阪府釣り団体協議会の倉田会長からも挨拶が述べられた

大阪湾一帯に稚魚を放流!キジハタの釣果も上昇傾向、放流の成果か

その後、放流が開始された。運搬車からバケツリレーで渡船3隻に稚魚を積み込んだ。稚魚のサイズは、メバルが約8㎝で、キジハタは約15㎝。猛暑のため、稚魚が弱らないよう手早く作業が進められた。

積み込みが追わると、それぞれの放流ポイントへ向かった。その内2隻は撮影のため、集合場所から少し沖に出た場所で放流を行い、別船から撮影も行われた。撮影が済むと各放流場所に移動した。放流したのは岸和田、泉大津、堺、南港、北港など大阪湾一帯だ。

「大阪湾稚魚放流」の様子
今年の夏も約2万尾の稚魚が大海原へ旅立った

最近はキジハタの釣果も良く耳にする事から、数年前から続けているキジハタの放流も成果があると思われる。

放流と並行して、陸上に残ったスタッフや、撮影から帰って来たスタッフも合流して、常吉大橋一帯の清掃も行った。定期的に清掃を行っている場所ではあるが、ゴミが散乱している場所もあった。ペットボトルや弁当箱等の容器類、空き缶など様々なゴミが捨てられていたが、スタッフも汗をかきながら手分けして清掃を行った。

「大阪湾稚魚放流」の清掃の様子
参加者による釣り場の清掃も実施

関連記事

タチウオテンヤにフィットしやすい!「コノシロ漁師切り」。エサ持ちも良く、手返し抜群【浜市】

【シャウト!フィッシャーマンズツール】「ストレートポイントトレブル13」

「ミライトの使い方教えてください!」釣りの仕掛け?フィギュアに?防災グッズに?アイデア応募でミライトが当たる!

「JFW初心者対象 親子マス釣り体験教室」を大阪府千早川マス釣り場で開催。参加者を募集中!

石川県の釣り場3カ所でクロダイ3万尾放流。子供たちも参加、魚や環境を学ぶ

【ダイワ】「エメラルダス AIR AGS」ダイワ史上最軽量のエギングロッド

マルコスがモデル!釣竿公正マークポスター公開。2023年度春夏版は4月上旬より全国で掲載

【かわせみ針】「ママカリサビキ」動きがなめらかな仕掛け