海上保安庁は、令和4年における船舶事故・人身事故発生状況(速報値)を発表。発表によると、プレジャーボートにおける事故が大幅に減少。ほか、釣り中の人身事故も減少した。
令和4年は、船舶事故隻数が1825隻(前年比147隻減少)発生。このうち、プレジャーボートの船舶事故隻数が昨年より156隻減少した。人身事故者数は1273人(前年比36人増加)。このうち、マリンレジャー活動に伴う事故者数が昨年より10人減少した。
船舶事故発生状況
船舶事故1825隻のうち、死者・行方不明者数が65人(前年比3人増加)。プレジャーボートの船舶事故は、船舶事故全体の58%となる1058隻で最多となった。また、遊漁船の船舶事故は、77隻で全体の4%となった。
令和4年船舶種類別船舶事故件数
また、船舶事故の海難種類別発生状況については、運航不能(機関故障)が全体の24%となる435隻で最多となった(前年比61隻減少)。
人身事故発生状況
人身事故者数1273人のうち、死者・行方不明者数は465人(前年比22人増加)。また、マリンレジャー活動に伴う人身事故は、人身事故全体の45%となる579人(前年比10人減少)となった。
釣り中の人身事故は、マリンレジャー活動に伴う人身事故全体の28%となる161人(前年比41人減少)となった。プレジャーボート及び遊漁船乗船中の人身事故は、マリンレジャー活動に伴う人身事故全体の17%となる98人(前年比15人減少)となった。
令和4年マリンレジャーに伴う活動内容別人身事故者数
釣り中の人身事故は例年増加傾向にあったが、令和4年は減少傾向に転じるという結果となった。
マリンレジャーに伴う人身事故者数の推移
詳細は、海上保安庁公式ホームページでも確認出来る。
事故防止対策の再確認を!
釣り中の事故は減少傾向とはいえ、以下の項目を再度チェックして引き続き安全対策を心掛けたい。
・釣りを安全に楽しむための最低限必要な装備
⑴ライフジャケット
⑵釣り場に応じた履物
⑶通信装備(防水ケースに入れた携帯電話)
・釣りを安全に楽しむための留意事項
⑴無理をしない(天気予報の確認と体調管理)
⑵単独行動をしない
⑶釣行計画を第3者に伝えておく
⑷立入禁止区域に入らない
なお、海上保安庁が運営している、ウォーターアクティビティを安全に無事故で楽しむための総合情報サイト「Water Safety guide(釣り編)」でより詳細な安全情報が紹介されている。