11月6日、「ルアー釣り選手権in秩父cup」が、秩父市内を流れる荒川本流で開かれた。
主催は、埼玉県秩父漁業協同組合(秩父市荒川、松本泉組合長)と同県漁業協同組合連合会(加須市北小浜、松本泉会長)。
釣り上げたニジマスの体長を競うもので、昨年に続いて2度目の催し。県内外から61名が参加、流れに潜む大型魚を狙って秋晴れの下、ルアーをキャストした。
会場は、秩父鉄道秩父駅から約1.3㎞西方にある秩父公園橋(秩父ハープ橋)付近から上流、佐久良(さくら)橋までの約700m。
当日は大会直前に、本部テント前の流れへ体長60㎝前後のニジマス40尾、35~45㎝と 20㎝前後各約500尾の合計約1040尾のニジマスが放流され、作業を見学する参加者も「これは、大きい!」と口々に感嘆。釣り支度を整えながら、大会開始を待った。
水温低く厳しい状況。そんな中、大物をキャッチする参加者も!
受付後、午前7時半から開会式となり、主催者を代表して松本組合長が挨拶。
同組合長はまず、多くの参加者がエントリーしてくれたことに感謝の意を表し、競技に備えて放流したニジマスの数量を説明。「60㎝前後の超大型を40尾放流しました。このうち、一尾でも釣れば多分、上位に入れると思います」と参加者の期待感を高め、「水温が低いので、少し苦戦するかも知れませんが、頑張って下さい」とエールをおくった。
釣り場を見渡せる一段高い河川敷に設営された本部テント前での開会式を終えて、いよいよ競技。8時の合図と同時に参加者は、下見をしておいたポイントへと足元に注意しながら向かった。
組合長が懸念した通り、低水温のためか、ニジマスの反応はいま一つ。しかし、釣り人たちは事前放流された大型魚を自分の目で見ているだけに、気は抜けない。いまか、いまかと真剣な表情でキャストを繰り返し、アタリを待った。
そうこうしていると、宮川博之さんが40㎝ほどの大型を開会式会場下流側でキャッチ。使用していたスピナーをシルバカラーの5gに交換した一投目でヒットしたという。
宮川さんは秩父漁協の年券保持者で、荒川はホームグラウンド。昨年もこの大会に出場したが、小さいニジマスしか釣れず、今回は満を持しての出場となった。
60cm超えの大型魚に沸く検量所。表彰式後はお楽しみの抽選会!
検量は、正午から本部テント前で実施。釣果なしという報告が目立つ中、60㎝を超える大型魚が持ち込まれ、計測する漁協スタッフが「おおっ」と、声を上げるシーンも見られた。
表彰式では、上位10名が発表され、入賞者の1位から5位までに賞状と記念品などが松本組合長から授与されたほか、特別賞のレディス賞、シニア賞、ジュニア賞の該当者がそれぞれ表彰された。
見事、出場者61人のトップに立ったのは、61.5㎝を釣り上げた飯島政裕さん。本部テント前の流れ込みで、5㎝のシンキングミノーを投げ、ランディングネットに収めた。
飯島さんは「流れ込みの岩盤のところが深みになっていて、そこに魚が見えたので粘ったら、大きなニジマスが出てくれました」とにっこり。飯島さんは、全体の優勝者となったほか、年齢が60歳のため、特別賞のシニア賞も獲得した。
参加者ほとんどに何かしらの景品が当たるという、同大会の楽しみの1つが表彰式後の抽選会。
秩父漁協次年度年券、IHクッキングヒーター、野菜ジュース、スポーツドリンク、釣り用バッグ、ロッドケース、釣り竿、お楽しみ袋などのほか、食料品が高騰している中、インスタントラーメンやお米、菓子、白菜、長ネギなどの景品が多数用意され、当選者の名前が読み上げられるたびに会場が沸いた。
大会結果(敬称略)
◇上位入賞者
優勝:飯島政裕(61.5㎝)
準優勝:原嶋優介(60.1㎝)
3位:渡邉智樹(58.5㎝)
4位:萩原愛(女子)(38.3㎝)
5位:宮川博之(38.1㎝)
6位:町田邦三(38㎝)
7位:津島克彦(37.8㎝)
8位:石井洋志(37.5㎝)
9位:原田賢史(36.9㎝)
10位:島崎和也(36.6㎝)
◇特別賞
レディス賞(レディス最長):萩原愛
シニア賞(60歳以上最長):飯島政裕
ジュニア賞(15歳以下最長):西陽太朗(36.5㎝)
協賛・協力・後援団体
ジャクソン、スミス、バリバス、天龍、バスディジャパン、フォレスト、城峰釣具店、上州屋高崎店、ワールドスポーツ、サイサン、ビバレッジサービスアライ、埼玉県漁業協同組合連合会