公益財団法人日本釣振興会広島県支部では、7月7日、江田島市の長瀬海岸にてマコガレイの稚魚放流を行った。
放流活動には、江田島市立中町小学校と江田島市立鹿川小学校の5年生と教員も参加。
ほか、日本釣振興会広島県支部のスタッフや、有岳江田島市長、市役所職員、下松市栽培漁業センター、JOFI広島、広島清流会、近隣の園児を連れた家族などの参加もあり、総勢72名での活動となった。
放流を行った長瀬海岸は、海水浴場で砂浜もあり、沖には牡蠣養殖の筏が沢山浮いていて底引き漁が出来ない。また、牡蠣養殖によるエサも豊富で、放流した稚魚が成育するのには恵まれた環境である。
放流前には安全教室も。マコガレイの生態についても学ぶ
10時40分過ぎからテントの下に児童を集め、安全教室が行われた。同支部の富樫役員が講師を務め、各役員が救命胴衣の装着の指導と手助けを行った。
有岳江田島市長と同支部の顧問を務める平口洋衆議院議員が到着後、同支部の太田支部長が挨拶を行った。
続いて、平口氏、有岳市長からも挨拶が行われた。市長の挨拶では、これまでの放流活動の成果が顕著に見られるという話があった。
次に、下松市栽培漁業センターの福井氏より放流魚であるマコガレイについての説明が行われた。
今回の放流稚魚は5cm程度で、1月に卵から孵ったばかりである事。生まれたての頃はタイのように泳いでいるが、次第に目が片方に寄ってきて泳ぎにくくなると、横になって水底で生活するようになる事。5年後には25cm~30cmにまで成長し、釣り人を楽しませてくれる事など、マコガレイの生態について説明があった。
放流活動開始!終了後は海岸の清掃活動も
その後、砂浜に降りて記念撮影を行い、バケツに入れたマコガレイの稚魚3000尾の放流を行った。
近隣に住む園児の親子も集まり、小さなバケツに稚魚を入れて放流に協力してもらった。
放流後は水辺の清掃活動を行い、12時前にテント内に集合。
最後に、太田支部長から釣りに行くときはゴミは必ず持ち帰ること等、環境についての話があった後、新しい軍手と釣りの教本、飲物を渡して解散となった。
小学校の教員からは、「めったに経験できない事をさせてもらった」と感謝の言葉があった。
【提供:日本釣振興会広島県支部・編集:釣具新聞】